【最強の非光沢パネル】フィリップス439P1/11ディスプレイ レビュー

【最強の非光沢パネル】フィリップス439P1/11ディスプレイ レビュー パソコン周辺機器
スポンサーリンク

レビュー記事がほとんどなく、価格比較サイトでは酷評されているこのモデルですが、私が実際に購入・使用してみると、その優秀さがわかったのでレビューします。

はじめに

40インチ以上の大型で、パネルの表面処理 が非光沢(ノングレア)のPCディスプレイは現在市場にほとんどありません。その少ない選択肢の中で、最も安価なものがフィリップス439P1/11です。

価格比較サイトで、特定の条件で縦筋が見えるとか、サポートが悪いとかで、低評価が付けられていましたが、本当にそうなのか?と疑問に思っていて、実際に購入して確かめました。

価格比較サイトで問題とされる件について

特定の単色がスクロールするような条件ではとくに、縦筋が入って見える。という問題があるようです。しかし、そんな場面がないとは言いませんが、常に気になるほどあるわけではありません。しかも、1週間も使っていたら慣れて、あぁ出てるな。とう言う程度の感覚です。私の個人的な意見では、全く気になりません。

価格比較サイトの写真は、モニターのリフレッシュレートが(たぶん)60Hzで、撮影したカメラのシャッター速度が1/60秒、均一な色の画像でスクロールスピードが-60pic/secといったこれしかないという条件です。全ての条件が60で設定され、これなら縦縞が見えても当然だなと思われるほど、恣意的な条件に感じます。

画素の配列-特殊な配列とは思えません
右下の紺色の部分は縦縞があると言えばそうですが、これ、かなり近くで見ないと分かりません
一本足の台座で、角度調節や高さの調節ができます。やや斜めから撮りましたが、色変化はこの程度の角度ではほとんどありません。私の買った個体では画素欠点はありませんでした

また、画面が白っぽいという意見もあるようですが、これは正確ではありません。斜めから見た時IPS方式より色の変化が大きいということです。正面から見て白っぽく見えるということは、”全く”ありません。あるいは、白っぽいと感じるのはそういう人が光沢ディスプレイや光沢テレビを常用しているためかもしれません。

また、フィリップスのアフターケアのことが問題視されているようですが、私は以前買ったモニターで実際に神対応だったので、実体験として問題視していません。

荷姿・付属品・端子部分

荷姿-配達は佐川でしたが、ダンボールの凹みなどはありませんでした
電源ケーブル、HDMIケーブル、DPケーブル、台座、注意書などの付属物
端子部分
電源コード端子部分-電源スイッチもついています

仕様

モニタサイズ42.51 インチ/108 cm
表面処理アンチグレア(非光沢)、3H、ヘイズ 25%
解像度HDMI 1.4:3840 x 2160 @ 30 Hz、HDMI 2.0/DP/USB-C:3840 x 2160 @ 60 Hz
画素ピッチ0.2451 x 0.2451 mm
パネル種類VA LCD
輝度(標準値)400 cd/m²
コントラスト比4000:1
HDRDisplayHDR 400 認証
リフレッシュレート(垂直走査周波数)30~140 kHz(横)/48~60 Hz(縦)
インターフェイスDisplayPort 1.4 x 1、HDMI 2.0 x 2、HDMI 1.4 x 1、USB-C 3.2 Gen 2 x 1(アップストリーム、データ、電源供給)、ヘッドホン出力、イーサネット LAN 最大 1G、Wake on LAN、RS232、アップストリーム:USB-C x 1、USB-B x 1、ダウンストリーム:USB 3.2 x 3(高速充電 B.C 1.2 x 1)、USB-C x 1(PD 15W 専用)、HDCP 1.4(HDMI 1.4/HDMI 2.0/DP 1.4/USB-C)、HDCP 2.2(HDMI 2.0/DP 1.4/USB-C)、USB-C
マウント規格VESA マウント(200x200mm)
スピーカー機能内蔵5 W x 2
本体サイズ/重量スタンドあり(最大高さ):978 x 713 x 281 mm/ 18.00  kg
スタンドなし:978 x 573 x 78mm/12.40 kg
付属品電源コード、HDMIケーブル 、DisplayPortケーブル、USBケーブル等

このディスプレイの圧倒的な利点はこれだ!

このディスプレイの最大の利点は、パネル面の圧倒的な光沢防止処理です。私は、光沢のあるPCディスプレイは、近年購入していません。ハーフグレアのディスプレイも購入していません。

はっきり言って、夜自分の姿が画面に映ったりするのは、悪夢です。また、日中日差しが反射して見づらいなどは、特殊な条件での縦縞が出る現象など問題にならないほどの不快さです。

LG 32UQ850V-Wの映り込み-ブラックIPS方式です。こうしてみると映り込みは結構あります
本機種の映り込み-完璧というほどに映り込みを抑え込んでいます。素晴らしいです。

もう一点は、液晶におけるコントラストの良さと、黒の表現の良さです。私はブラックIPS液晶のディスプレイも所有していますが、正面から見たときの表現は本機種のVA方式である本機の方が画質が良いです。

ミニLED方式の液晶ディスプレイも存在しますが、これには弱点があり、映像エンジンが適切にバックライト処理をできなかった場合、映像が不自然に見えることがあります。また、ハロー(ブルーミング)により映像の明るい部分の周りに光のにじみ(ハロー)が発生することがあります。

弱点もあるが...

弱点をあえて挙げるとすれば、斜めから見たときの色変化がIPS方式と比べれば、大きいということがあります。では、IPS方式が良いかと言われれば、それはそうとは言えません。VA方式である本機の方が極端に斜めから見ない限り、コントラスト、黒の表現力が(ブラック)IPS方式より優れているからです。両者はトレードオフの関係にあるのです。

では、色変化が気になるほど斜めから見るかと言うと、そういう場面はあまりないというのが個人的な経験上の意見です。というのは、42.5インチというPCディスプレイとして大型の画面を斜めから見るような広い部屋に住んでいないからです。言ってみれば、このディスプレイを広い部屋の中央に置いて、大勢で囲んで見るといった場合には問題が出るでしょう。

あとは、画面が多少ギラついて見えるというのがあります。これは私の想像ですが、圧倒的な光沢防止処理をした際の副作用だと思っています。これもトレードオフの関係です。ギラツキを無くせば、圧倒的であった光沢防止効果も失われます。

終わりに

このディスプレイは、万人受けするものではないと思います。しかし、価格比較サイトで書かれている欠点は、間違いではないが、誤解を生むと考えています。それは本ディスプレイが万人受けするような平均値を狙ったモデルではなく、尖った性能に特化しているのです。

このディスプレイは、比較的安価な大型ディスプレイにおいて光沢ディプレイを避けたい人で、IPS方式でなければならないというこだわりのない人向けです。ニッチかもしれませんが、そうした人にはうってつけのモデルで、気にいることでしょう。私もその気に入ったうちの一人です。

↓ポチッと応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 ブログブログ 雑記ブログへ

コメント