BenQ MOBIUZ EX480UZ 48インチ 4K OLED モニター レビュー

BenQ MOBIUZ EX480UZ 48インチ 4K OLED モニター レビュー パソコン周辺機器

初めて有機EL方式のモニターを買ったのですが、素晴らしい画質に感動しましたので、詳しくレビューしたいと思います。

写真いろいろ

届いた状態-運送は佐川でしたが箱に凹みがあり、中身が心配でしたが大丈夫でした。
開封の儀-台座やケーブル類が入っています
ケーブル類(DP、HDMI、USB)、ドライバー、モニターアーム取り付け用スペーサーボルト。この他に電源ケーブルがあります(ACアダプターはありません)
リモコン-ディスプレイ本体のスイッチ類は押しにくいので、リモコンは助かります

仕様

ディスプレイ

画面サイズ48 インチ
パネルOLED
解像度‎3840×2160
輝度(標準)450 cd/㎡
HDRHDR10
視野角(°)178°/178°
応答速度‎0.1 ms
コントラスト比135000:1
リフレッシュレート(Hz)120
色域P3 98%
カラーモードDisplay P3, sRGB, HDR, M-Book, カスタム, シネマ HDRi, ゲーム HDRi, FPS, RPG, レーシングゲーム
アスペクト比16:9
表示色10.7 億色
画素密度92
表面処理ノングレア
色温度薄青, 標準, 薄赤, ユーザー設定
Gamma1.8 – 2.6
HDCP2.3
OSD 言語Arabic, Chinese (simplified), Chinese (traditional), Czech, Deutsch, English, French, Hungarian, Italian, Japanese, Korean, Netherlands, Polish, Portuguese, Romanian, Russian, Spanish, Swedish

オーディオ

スピーカー2.1Ch (5Wx2 + 10W ウーファー)
ヘッドフォンジャック

電力

電圧レート100 – 240V
電源内蔵
消費電力 ( 最大 )330 W
消費電力 ( スタンバイ時 )<0.5 W
Power Delivery(USB Type-C / Thunderbolt 3)90 W

寸法と重量

ティルト(下/上)-2° – 15°
外形寸法(HxWxD) (mm)700×1068.5×267.6
外形寸法(HxWxD) (ベースなし) (mm)646.9×1068.5×105.5
本体重量(kg)(約)19.3
本体重量(ベースなし)(kg)(約)16.2
VESAマウント‎(mm)200×200

その他付属品

その他アクセサリークイックスタートガイド, 保証書, リモコン, 入出力インタフェース カバー

接続

HDMI (v2.1)2
DisplayPort (v1.4)1
USB Type-C(90W給電, DisplayPort Alt Mode, データ転送)1
USB Type-B ( Upstream )1
USB 3.2 ( Downstream )2

アイケア

ブルーライト軽減
ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)
カラーユニバーサルモード

高画質エンターテインメント

HDRi

主な機能

ビデオフォーマットのサポート
Delta E(avg)≤2
PIP/PBP

ゲーム

FPSモード
色の鮮明さ
Light Tuner
FreeSync Premium
Black eQualizer

その他

梱包サイズ (HxWxD) (mm)1179×775×213
梱包重量24.5kg
同梱ケーブル電源ケーブル x 1(約1.8m) HDMI 2.1ケーブル x 1(約1.8m) DisplayPort1.4ケーブル x 1(約1.8m) USB3.2 Gen1 Type-Cケーブル x 1(約1m) USB3.2 Gen1ケーブル x 1(約1.8m),スペーサーボルト×4
JANコード4544438015732

IPS液晶パネルとの黒の表現の比較-圧倒的な違い

OLEDと言えば、黒の表現の優位性がよく語られています。比較してみましたのでご紹介します。

明るい状態での比較-左がBENQの21.5インチIPS液晶ディスプレイGW2283、右が本機です。この時点ですでに黒の表現の違いがわかります。両者ともノングレアで映り込みは非常に少ないです。
部屋を暗くした状態-黒の表現が圧倒的に違うのがわかります。

液晶ディスプレイがコントラスト比1000:1で、本機がコントラスト比 135000:1と桁が二桁も違うので当然の結果でOLEDの圧勝ですが、液晶ディスプレイが輝度(標準)250 cd/㎡に対し、本機が輝度(標準)450 cd/㎡と輝度上でも上回っています。

なぜOLEDなのか?

私はかつてパナソニックのプラズマディスプレイを持っていました。その頃はよく部屋を暗くして映画をよく見たのですが、最近(プラズマディスプレイは事情があって手放しました)液晶ディスプレイを使うようになってから、あまり観なくなりました。

映画を観る際は、部屋が明るいと周りのものが視界に入り映画に集中できません。そこで、部屋を暗くするわけですが、液晶ディスプレイだと、黒の表現が残念すぎて嫌になってしまいます。それが映画をあまり観なくなった理由だと思っています。

電器屋さんに他の用事で行った際、OLEDテレビをちらっと見たのですが、ぱっと見ですぐに黒の表現が優れていると感じました。プラズマディスプレイを思い出し、これは欲しいかもとその時思いました。

あと、mini LEDバックライト方式という手もありますが、この記事を書いている時点で大型のPCモニターはなく、星空のような点光源に弱いという弱点があるのでやめました。

なぜBenQ MOBIUZ EX480UZなのか?

OLEDはテレビが売られていますが、何故テレビではなく、PCディスプレイの本機にしたかというと、テレビはグレア(画面の映り込みが大きい光沢のあるもの)ばかりだからです。私はノングレア・非光沢の方が好みです。また、ディスプレイは映画鑑賞のみに使うわけではなく明るい部屋でPCと接続し、普通にPC作業やYoutubeなども見ます。画面に自分が映り込むのが気になるのです。あとはNHK受信料の問題もあります。

PCディスプレイで大型のOLEDディスプレイは、この記事を書いている時点ではほとんど選択しがなく、本機か「ASUS社のROG Swift OLED PG42UQ 41.5インチ」くらいしかありません。BENQは好きなメーカでASUSのよりも大きく48インチなので、どうせ高いものを買うなら後悔のない大きいほうがいいということで、本機にしました。

ただ、オフィスソフトオンリーという使い方なら、液晶が良いと思います。液晶方式の利点はどんな適当な扱いでも焼付きの心配がないからです。

OLEDの弱点について

一番気にする点が、画面の焼き付きだと思います。私もこれは悩みました。しかし、本機にはOff-RS、JB、Orbit、ZFDといった焼付き防止機能がついており、対策は万全です。そう言えば、私が買ったことがあるプラズマディスプレイにはそうした焼付き防止機能はついてませんでした。

ただ、Off-RSは4時間おきに実行が促されます。6分ほど画面が消えます。(表示には10分とでますが)これがうっとおしいと思う方はいるかもしれません。私は、実行が促されても作業中であればキャンセルして、一区切りついた後実行しています。また、私は22インチの液晶ディスプレイとの2画面で運用しているので、そちらにウインドウを移して作業することもあります。BenQのこの仕様は“絶対に焼付きは生じさせない”という強い意志を感じます。

これがOff RSの表示-デフォルトだと右下に出ます

東京ゲームショウで会期中8時間ほどぶっ通しでゲームを表示しても、まったく焼き付かなかったという記事も読んだことがあります。焼き付きはそれほど神経質にならなくてよいのかもしれません。

私はLinuxを使っていますが、スクリーンセーバーとしてXScreenSeverをインストールしています。ここまですれば、焼き付きは気にしなくてよいのではないでしょうか。

最新の液晶方式よりも輝度が低いといわれますが、私は輝度を60に落として使っていますが、特に暗いとは思いません。これは個人差があると思いますが、それほど気しなくていいかと思います。まぶしいと目が疲れて長時間見ていられません。輝度が高くてもそれが有効に使える場面はごく限られていると思います。

本機には、WRGB方式の有機ELパネルが採用されていますが、その画素構成から文字ににじみが出ると言われています。しかし、白い背景で小さな文字を表示し、画面を凝視すればわかる程度です。はっきり言って全く気になりません。

最後に

有機EL方式については、例えば画面がすぐに焼き付くなど、ある種ネガティブキャンペーンのような話をよく聞きますが、実際に買って使ってみて、そうしたものは杞憂だったということがわかりました。この有機EL方式のディスプレイで映画を観てみましたが、通常の液晶方式のディスプレイでは今後映画を見ることはないだろうと確信しました。それほどに異次元の描画性能です。

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