[徹底解説!知らなきゃ損]定期預金利息から引かれる税金をゼロにする方法

[徹底解説!知らなきゃ損]定期預金利息から引かれる税金をゼロにする方法 マネー
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皆様は、通帳に記載された”オリソク”が、実は満額ではなく税金が控除された後の金額であることをご存じでしょうか?ここでは、その控除される税金をゼロにする方法を徹底解説します。

預金利息にかかる税金とは?

ここでの解説は、住信SBIネット銀行を使って解説します。

住信SBIネット銀行の”金利のご案内-円定期預金“をみると、

“年利率・税引前。個人のお客さまについては、利息に対して20.315%(国税15.315%(復興特別所得税を含む)、地方税5%)の税率により源泉徴収されます(源泉分離課税)。マル優のお取扱いはありません。”

とあり、利息に対して税金が源泉徴収される旨が書かれています。

この税金をゼロにするのがこの解説の目的です

法人などではなく、個人を対象として説明します。

預金利息の計算方法

預金利息(税引)は、次のような式で計算されます。

預金利息(税引)=[預入金額]×[税引前年利率%]÷100×([預入日数]÷365)

ここで、注意すべき点は、預入日数です。

住信SBIネット銀行の商品概要説明書:円定期預金(pdf)に書かれていますが、

“利息の計算方法:1円を付利単位とし、預入日から満期日の前日までの実日数およびこの預金に適用される当社所定の利率によって、1年を365日として日割計算します。”

この文言から、住信SBIネット銀行では、片端入れ(かたはいれ)です。片端入れとは、利息や金利などの計算をする際に、計算開始日(初日)または計算終了日(最終日)の片方のみを含めて計算する方法のひとつです。私は、初日不算入といって、預入日を算入せず、満期日を算入すると簿記で習った気がするのですが、住信SBIネット銀行では逆のようですね。

また、うるう年には1年が366日になる年がありますが、無視して1年を365日として計算します。

銀行ではどのようにして源泉税を計算しているのか

銀行ではこの源泉税をどのようにして計算しているのか

預金者目線よりも銀行目線で考えた方がわかりやすいので、それに沿って解説します。

まず、預金者からのある金額の定期預金が満期を迎え、税引利息が1,234円だったとします。

この時銀行は、


1,234円(税引前利息)×15.315(国税・復興特別所得税を含む税率%)÷100=188.9871

→188円(国税・復興特別所得税を含む税額)円未満切り捨て


1,234円(税引前利息)×5(地方税税率%)÷100=61.7

→61円(地方税税額)円未満切り捨て


よって、

1,234円(税引前利息)-188円(国税・復興特別所得税を含む税額)-61円(地方税税額)

=985円(税引利息)


上記のように計算し、985円(税引後利息)を預金者に払い、控除した税額188円と61円を預金者に代わって国等に払います。

ここで重要な点が、(国税・復興特別所得税を含む税額)と(地方税税額)がそれぞれ別個に計算され、それぞれの計算の段階で、円未満切り捨ての処理がなされることです。

税金がかからない預金利息とは

それでは同様に、預金者からのある金額の定期預金が満期を迎え、税引利息が1円、2円、3円、4円、5円、6円、7円だった時の、源泉税を計算してみます。


まず、税引前利息が1円の時は、

1円(税引前利息)×15.315(国税・復興特別所得税を含む税率%)÷100=0.15315→0(国税額)

1円(税引前利息)×5(地方税税率%)÷100=0.05→0(地方税額)

よって、税金はかかりません


税引前利息が2円の時は、

2円(税引前利息)×15.315(国税・復興特別所得税を含む税率%)÷100=0.3063→0(国税額)

2円(税引前利息)×5(地方税税率%)÷100=0.1→0(地方税額)

よって、税金はかかりません


税引前利息が3円の時は、

3円(税引前利息)×15.315(国税・復興特別所得税を含む税率%)÷100=0.45945→0(国税額)

3円(税引前利息)×5(地方税税率%)÷100=0.15→0(地方税額)

よって、税金はかかりません


税引前利息が4円の時は、

4円(税引前利息)×15.315(国税・復興特別所得税を含む税率%)÷100=0.6126→0(国税額)

4円(税引前利息)×5(地方税税率%)÷100=0.2→0(地方税額)

よって、税金はかかりません


税引前利息が5円の時は、

5円(税引前利息)×15.315(国税・復興特別所得税を含む税率%)÷100=0.76575→0(国税額)

5円(税引前利息)×5(地方税税率%)÷100=0.25→0(地方税額)

よって、税金はかかりません


税引前利息が6円の時は、

6円(税引前利息)×15.315(国税・復興特別所得税を含む税率%)÷100=0.9189→0(国税額)

6円(税引前利息)×5(地方税税率%)÷100=0.3→0(地方税額)

よって、税金はかかりません


税引前利息が7円の時は、

7円(税引前利息)×15.315(国税・復興特別所得税を含む税率%)÷100=1.07205→1(国税額)

7円(税引前利息)×5(地方税税率%)÷100=0.35→0(地方税額)

ここで初めて、国税が1円課税されます。

つまり税金がかからない利息とは

税引前利息が1円、2円、3円、4円、5円、6円の時です。

預入金額はどうすればいいか

預金利息(税引前)=[預入金額]×[税引前年利率%]÷100×([預入日数]÷365)

この式を、[預入金額]で解くと、

[預入金額]=預金利息(税引前)÷[税引前年利率%]×100÷[預入日数]×365

となります。

具体例

実際に、住信SBIネット銀行で定期預金をしてみましたので、解説します。

上図の通り、預入期間は2カ月(2/28~4/28)、税引前年金利0.020%、利息は税金のかからない4円としました。

そこで、どうやって[預入金額]123,729円を求めたかを説明します。

[預入金額]=預金利息(税引前)÷[税引前年利率%]×100÷[預入日数]×365

この式に、数値を代入すると、

[預入金額]=4÷0.020×100÷59×365=123,728.813559…→123,729円(円未満切り上げ)

ここで[預入日数]59日をどう数えるかというと、

住信SBIネット銀行は、預入日から満期日の前日までの実日数ですので、

2月:2/28の1日、3月:3/1~3/31の31日、4月:4/1~4/27の27日

→1+31+27=59日

計算通りなら2カ月後に、[預入金額]123,729円+[利息]4円=123,733円が普通口座に入金されます。


(2023.4.28追記)計算通り123,733円が入金されました。

その他注意点

預金金利が変わらないなら、預入期間は短くした方が良いです。

狙う利息は1円、2円、3円、4円、5円、6円のできるだけピッタリの額とします。例えば、4.5円の利息が得られるように預入金額を設定してしまうと、同じ利息をもらうのに預入金額が大きくなってしまいます。

資金がある方なら、期間は1カ月で利息6円の定期を何本か作り、余りは利息1,2,3,4,5円の定期を作るとよいでしょう。

まとめ

[預入金額]=預金利息(税引前)÷[税引前年利率%]×100÷[預入日数]×365

預金利息(税引前)は、1円、2円、3円、4円、5円、6円のできるだけピッタリの額。

これが結論です。

長くなりましたが、お読みくださりありがとうございました。

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