PS4Pro分解・清掃・光学ドライブ交換徹底解説!

PS4Pro分解・清掃・光学ドライブ交換徹底解説! PlayStation

PS4Proの光学ドライブが読み込みにくい状態が続くので、分解してドライブを交換しました。使用した道具をはじめ、分解の様子等詳細に解説します。

はじめに

PS4Proは型番により内部構造が異なっています。今回使用したのはCUH-7000Bという最初期のモデルです。

まず試すこと

PS4Proの光学ドライブが読み込みにくくなった場合は、下記を参考に順番に試して下さい。縦置きにするだけで解決する場合もあります。

私は、縦置きにした状態から30度程度傾けると高確率で読み込むようになりましたが、分解に興味があったため交換して完全に読み込めるようにしました。分解するには、分解保護のシールを外す必要があり、外した場合ソニーによる保証は受けられなくなります。ご注意ください。

故障した状態について

ディスクを入れると、このようなディスクのアイコンが表示され、読み込もうとします
ガッコ、ガッコと6回くらい音がして読み込めず、認識できないディスクと表示されます
○ボタンを押すと上のように、表示されますが、ディスクの汚れ等はありません

使用した道具(既にあったもの)

DCMで買ったドライバーセット:マイナスドライバーを少し使っただけで、ほとんど使いませんでした
ブロア:カメラ用だったと思います。スプレー式と異なり無くならないのでエコです
アルコールのウェットティッシュ:ドラッグストアで買ったものですが、ダイソーでも同等品が売られれいるのでそこで買っても良いと思います
普通のティッシュ:これで十分ですが拭くとカスが残ることがあります。気になる方はキムワイプを購入して下さい

使用した道具(購入したもの)

新規に購入したドライブ本体
ドライブ本体

私は、アマゾンで中国発送ではなくアマゾンプライム対象のアマゾン発送のものにしておきました。

分解工具:アマゾンで買いましたが、磁石になっておりとても使いやすかったです。
分解工具セット内容。今回はT8とPH0(+ 3.0mm)ドライバーを使用します。
無水エタノール:清掃に活躍します。掃除用で十分です。
CPUグリス:定番のMX-4です。長期間粘性を失わないとのことで選びました。

使用した道具(ダイソーで購入したもの)

綿棒
ピペット(スポイト):無水エタノールを↓のスポイトボトルに移すために、買いました
スポイトボトル:無水エタノールを入れておきます
主にヒートシンクのホコリをとるため買いました。車用品です。
外したネジを置いておくためのケース:非常に役に立ちました
ネジの種類を識別するためのシール:非常に役に立ちました
ケーブルコネクタを抜くために買いましたが、コネクタが壊れそうになったため使用中止しました
CR2032 リチウム電池:分解の際、簡単なので交換しておきましょう(使うのは1個のみです)

参考にした分解動画

この公式分解動画を中心に、他のYoutuberの方の分解動画も見ました。合計10回程度見て覚えたつもりでしたが、組み立て直しには苦労しました。

この公式分解動画では、簡単にばらしていますが、実際はツメで止まっている部分は非常に硬く、内部ケーブルのコネクタも簡単には外れません。

分解

PS4Proの型番は、CUH-7000B
本体を裏返して、ハードディスクを外すことにします
ハードディスクのカバーを外します。カバーはネジ止めはされていません
プラスネジを外し、ハードディスクを引き出します
左端のトルクスネジとシールで封印されているネジ2本の計3本のネジを外します
封印シールを剥がします。購入した分解セットのピンセットを使うと良いです
底部カバーを外すため、角の部分を引き上げて外します。かなり力がいります
左右の角を外すと、底面カバーが浮きます
底面カバーを外した状態。ここで電源ユニットにつながる2箇所のネジを外すのですが、写真を取り忘れました。公式動画でご確認願います。
底面カバー:うっすらホコリがありました
ひっくり返して、今度は上面カバーを外します。また角のツメを外します
上面カバーを外した状態
外した上面カバー:ホコリが多少ありました
電磁波防止?の板があります
写真のように取り外すネジの種類ごとに、違う色のシールを貼ってから、ネジを外します
電源ユニットを外します
電源ユニットは、垂直に少しずつ引き上げて下さい。そうしないとピンが曲がります
電源ユニットとつながっているケーブルを外そうとしましたが、硬くて外れませんでした
このペンチを使って外そうとしましたが、壊れそうになり中止しました
あきらめて、電源ユニット側のコネクタを外しました。組み立て直す時に覚えておいて下さい
電源ユニットが外れました
裏返して、Wifyのコードを抜きます。端子の部分をつまんで引き抜きます
基盤につながっているケーブルを引き抜きます。写真の幅の広いケーブルだけは黒いノッチを引き上げてから抜きます
青いテープのあるケーブルと、左下の白いコネクタを抜きます。(注:電源を外す際に外し忘れてネジは、上部の青シールの2箇所です)
基盤につながっているケーブルをすべて外しました
分解セットのドライバーは磁石になっており非常に便利です
ネジの種類ごとに違う色のシールを貼って、ネジを外します
ネジを外し終え、外れた板の裏側
外すネジにシールを貼り、ネジを外します
外した板の裏側、放熱用の黒いシートが付いていました
黒いシートはCPU周りのRAMに付いていたようです
黒いシートをRAMに貼り直しておきました
シールを貼ってネジを外し、組み直す時に方向を間違えないように矢印を書きました
取り外した金具
ここにも矢印を記入しておきました
部品を外すとCPUの裏面が現れます
基盤を外し、裏返しにした状態。CPUが見えました。上部のコネクタケーブルは例の抜けなかったケーブルです。グリスにはまだ粘性が残っていました。
基盤を外すと本体側はこうなっています
古いグリスを綿棒と無水エタノールで取り除きます
拭き取り終えた状態
本体側のヒートシンクの銅部分もティッシュと無水エタノールで拭き取ります
基盤に戻ります。古い電池(CR2032)を交換します。パナソニック製のものが付いていました
電池を取り外します
新品の電池を入れておきます
黄色のシールを貼ったネジを外します
赤いシールを貼ったネジを取り外します
ヒートシンクが付いている板を外しひっくり返すと、ヒートシンクが見えます
掃除前のヒートシンク:それほど汚れてませんでした
一応ブラシでホコリを払っておきました
緑のシールを貼ったところのネジを外し、ファンを外します
ファンを外しました:それほど汚れていませんでした
いよいよ光学ドライブを交換します。左が新たに購入したもの、右が元から付いていたものです
ひっくり返した状態。ここでゴム状のローラーは拭いておいたほうが良いと思います。私はやらなかったためディスクに跡が付きます(ディスクにつく跡は拭けばとれます)
中央の幅の広いケーブルの長さが右の元のドライブのものより短いようでしたので、ケーブルを全て新しいドライブに移植することにしました
4箇所ネジを外し、ケーブルを取ります
新たに購入したドライブに古いドライブのケーブルを取り付けました。(新たに購入したドライブに1箇所ホットボンドでネジ穴が埋められているところがあり、ボンドの除去に苦労しました)ここで、幅の広いケーブルの根本は白い粘着テープでしっかり留めなければならないのですが、作業中、どの位置で留めていいのかわからなくなってしまい、テープ留めを省略しました。この省略が原因で(まぁ実際はよくわかりませんが)、ディスクを排出する時に擦れるような異音がするようになりました。皆さんが交換される時は省略しないことをおすすめします。(追記:バラシ直してディスクのテープ留めをしたのですが、異音は解消しませんでした。ドライブ不具合なのか、私の分解の仕方が悪かったのかはわかりません。気にせず使うことにします)
CPUにグリスを出します
グリスをヘラで伸ばしておきます
取り外したネジは、左上から順番に区別しておきます(ここまでしても組み直しは一発でできませんでした)。組み立ては逆順でネジを締めていきます

まとめ

慎重に作業したので、4-5時間かかりました。結果は、ドライブケーブルのテープ留めを省略したせいかディスク排出時に少し擦れるような異音がしますが、ディスクは入れたらすぐに一発で認識するようになりました。

素人の作業ですから、完璧とまではいきませんでしたが、快適にプレイできるようになって満足です。

ご参考になりましたら幸いです。

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